NY Power House スタッフブログ

NYパワーハウス(有)で働くスタッフのブログです。

ピアノ二重奏の演奏会に行ってきました

ご存じのように只今マレーシアツアー真っ最中。そのため、留守番隊の私(か)が、会社が頂戴したご招待券を片手に、ピアノ二重奏「The Lontano(髙橋望+伊藤憲孝)」の演奏会に行ってきました。

プログラムは・・

一部:

F.シューベルト 4手のためのソナタ ハ長調D812<グラン・デュオ>

二部:

久保摩耶子 おもいがけず

F.シューベルト 幻想曲 ヘ短調D940

 

いやあああああ、よかったですう。はじめての二重奏演奏会体験だったので、ホールに向かいながら、一瞬、4つの手で弾くからもっとごちゃごちゃしているかもと心配したのがウソのようです(考えてみたらオーケストラとかもっと楽器があるのですから、4つの手は大丈夫なのは決まっているのですよ)。

D812はなんと、1楽章が約10分もあって全部で40分以上もあるのですけど、これが開始早々ぐぐっとのめり込んで聴いてしまった。シューベルトはさすが!!メロディがほんと歌曲のようです。Lontanoのふたりは、4つの手を駆使し、それぞれの楽章毎の歌をうたったというかんじ。2部の久保さんの曲は2011年に作曲されたフレッシュというか、現代曲といったらよいのでしょうか??でもプログラムの解説にもあったように最初のモチーフに他のモチーフがであって、メロディがリズムを生んで、リズムが何度も重なって、うわっ どうするんだろっ えっ(少し長めの休符がなんどか続いて)、ぐぐっとひっぱられて・・とーーーんと握って終わるかんじでした。何度もでてくる高音の旋律がとってもきれいでした。終わりに向かってが、山登り的な雰囲気ですっごく興奮しました。音楽を文字であらわすのはむずかしいんですけど、曲のもつ躍動感と完成度が、演奏家の力強さと勢いに合ったとおもいました。もう一度きいて、握られる感覚を味わいたい・・・。ラストの幻想曲は前回のコンサートでもされたようで、ふたりの手が滑らかに音をだしていました。シューベルト節とでもいっていいようなフレーズが上へ下へ、流れて行って。旋律が2つの中に低音が見え隠れして、高音がひらひら飛んで、4つ手があるということは面白いんだなあと実感してきました。

 

独奏もいいし、合奏もいい。音楽はちょっと味見してみる勇気があれば、少しずつお楽しみが増えるってことですね。満喫させていただきました。力いっぱい聴いてぐったり。ほんとにいい気持ちです。ありがとうございます。(か)